02 2月 2023
ハーフタイム直前にブレーメルが決めたヘディング弾により、ユヴェントスはコッパ・イタリアの準決勝進出を果たした。アリアンツ・スタジアムにラツィオを迎えた一戦で決意と集中力を発揮してみせたビアンコネリは、1-0で勝利を飾っている。
マッチレポート
開始から15分間はお互いに相手の出方をうかがっていた。唯一のチャンスらしいチャンスはマッティア・ザッカーニの曲げたシュートだったが、ファーポストの外へ逸れるボールをマッティア・ペリンが見送った。
15分を過ぎたところで、ユヴェントスも相手ゴールキーパーを脅かす。右サイドでボールを運んだドゥシャン・ヴラホヴィッチが同胞フィリップ・コスティッチへパスを送ると、コスティッチは得意の左足でシュートを放ったが、マクシミリアーノが指先でわずかに弾き出した。
ペースを上げてきたユヴェントスは中盤でのルーズボールの競り合いを制する場面が多くなり、攻撃の勢いを強めていく。
コスティッチがラツィオのペナルティーエリア中央へ絶妙なクロスを送り込む形もあったが、ノーマークでジャンプしたアドリアン・ラビオはヘディングで合わせきれず。中央で待ち構えた相手キーパーが問題なくセーブした。
先制点を生み出したのもコスティッチからのクロスだったが、その前にラツィオがゴールを脅かす場面も。エリア手前のスペースでボールを受けたフェリペ・アンデルソンの強烈なシュートはペリンの守るゴールのわずか横に外れた。
ハーフタイム間近となったところで、均衡を破ったのはユーヴェ。コーナーキックを相手守備陣が小さくクリアしたボールからニコロ・ファジョーリがもう一度クロスを上げ、ボールはコスティッチまで戻される。背番号17が素早く浮き球を中央へ送り返すと、ブレーメルが絶妙なタイミングで走り込む。飛び出してきたラツィオのゴールキーパーより先にブレーメルが頭で合わせ、ボールは無人のネットへと転がり込んだ。
後半の立ち上がりは、ユヴェントスが苦労の末にもぎ取ったリードを守り続ける。ダニーロ・カタルディがフリーキックから狙ったシュートはペリンがセーブ。その後はラツィオが何度もクロスを送り込んできたが、安定した対応を見せるペリンがすべて処理してみせた。
後半半ばにはマヌエル・ロカテッリの強烈なシュートをラツィオのゴールキーパーが阻む。両監督ともにチームの集中力を高く保つため、ベンチから新たな戦力を投入していく。交代出場のモイーズ・キーンはニアポストへの低いシュートでマクシミリアーノを脅かしたが、惜しくもゴールライン上でセーブされてしまった。
ユーヴェはその後も危なげなくラツィオを抑え続ける。1点リードのまま試合を終え、インテルの待つ準決勝へと駒を進めた。