先週セリエAの8シーズン連続優勝を決めたユヴェントスは27日、敵地サン・シーロで3位インテルとの伝統の『イタリアダービー』を迎えた。スタメンには負傷明けのキエッリーニが復帰し、前線にはベルナルデスキ、クアドラード、クリスティアーノ・ロナウドが並んだ。
イタリアダービーは引き分け決着

インテルが序盤にリード
ホームのインテルが積極的に仕掛ける試合序盤、7分に早くも先制ゴールが生まれる。見方からのふわりとしたパスをペナルティエリア外で待ち構えていたラジャ・ナインゴランが、右足を一閃。アウトサイドに掛かったボールはファーサイドのゴール隅へと向かい、シュチェスニーの伸ばした右手を弾いてゴールネットを揺らした。
その後もイカルディ、ベシーノらが際どいシュートでゴールに迫り、インテルが優勢に試合を進める時間が続く。反撃したいユーヴェは18分にクリスティアーノ・ロナウドのパスを受けたベルナルデスキが遠目から狙うが、ゴールの枠を捉えることはできなかった。
29分にはコーナーキックのこぼれ球をゴール前のイカルディに押し込まれそうになるが、マテュイディが体を張ってシュートをブロック。ピンチを切り抜けた。
しかし攻撃面では依然としてインテル守備陣を前に苦戦し、ゴール前でチャンスを作るまでにはいたらない。ユーヴェの選手たちにとってはフラストレーションの溜まる展開となった。結局前半の45分間はホームチームが優勢に立ったまま、幕を閉じた。
CR600
ハーフタイム後の後半、開始直後にアレックス・サンドロに代わりスピナッツォーラが投入される。それでも流れが大きく変わることはなく、57分にはペリシッチの低い弾道のミドルシュートがユーヴェゴールを襲うが、僅かにゴールポストの右に外れて事なきを得た。
アッレグリ監督がマテュイディに代えてキーンを投入した直後の62分、クリスティアーノ・ロナウドが右サイドでボールを持つと、ピアニッチにボールを預けてペナルティーエリア内へ。リターンのボールを受けるとノートラップで左足を振り抜く。地を這うようなシュートはハンダノヴィッチも見送るしかなく、ゴール右隅に突き刺さった。鮮烈なエースの一発で、ユーヴェが同点に追いついた。
またこのゴールはクリスティアーノ・ロナウドにとって、クラブレベルでのキャリア通算600得点目という記念すべきゴールなった。
両ゴールキーパーが活躍
同点となった後は両チーム一進一退の展開となり、70分にはワンツーでゴール前に侵入したペリシッチに強烈なシュートを許すが、シュチェスニーが好セーブで得点を許さない。対するインテルもハンダノヴィッチが77分のピアニッチのボレーシュートを阻んだ。
両ゴールキーパーの好守もあり、結局決勝点は生まれず。サン・シーロでのイタリアダービーは1-1の引き分けに終わり、今季のセリエA通算成績は28勝4分2敗となった。
インテル先発: ハンダノヴィッチ;ダンブロージオ、デ・フライ、シュクリニアル、アサモア;ベシーノ、ブロゾヴィッチ;ポリターノ (ジョアン・マリオ 79’)、ナインゴラン (ボルハ・バレロ 74’)、ペリシッチ、イカルディ (マルティネス 81)
サブ: パデッリ、ガリアルディーニ、ラウタロ・マルティネス 、ケイタ、ラノッキア、ジョアン・マリオ、ボルハ・バレロ、セドリック・ソアレス、ミランダ、ダウベルト、カンドレーヴァ
ユヴェントス先発: シュチェスニー;カンセロ、ボヌッチ、キエッリーニ、アレックス・サンドロ (スピナッツォーラ 48’);エムレ・ジャン、ピアニッチ、マテュイディ (キーン 60’);クアドラード、ロナウド、ベルナルデスキ (ペレイラ 86’)
サブ: ピンソーリョ、デル・ファヴェーロ、デ・シリオ、バルツァッリ、ルガーニ、スピナッツォーラ、ペレイラ・デ・シウヴァ、ニコルッシ・カヴィーリャ、キーン