優れたパフォーマンスを見せたラツィオを相手にユーヴェは精神的な強さを見せて終盤に反撃、苦しみながらも勝ち点3を手にした。ベルナルデスキに代えてジョアン・カンセロを投入したマッシミリアーノ・アッレグリ監督の采配もあって試合の流れを変えたアウェイチームはそのカンセロが同点ゴール。更にクリスティアーノ・ロナウドがPKを決めて逆転に成功した。
カンセロとロナウドのゴールで執念の逆転勝利

ラツィオが試合を支配
キックオフから優位に立ったラツィオは、高い位置からのプレスでボールを回収しアウェイチームを押し込む。それに対し注意深く相手に対応したユーヴェはシュチェスニーがコレア、ルイス・アルベルトらの際どいシュートを好セーブで防ぎ、ラツィオに先制を許さなかった。
ハーフタイムの5分前、ボヌッチが右足首を負傷したことによりアッレグリ監督は最初の選手交代を余儀なくされる。その後も攻撃の手を緩めないラツィオはインモービレがシュチェスニーの上を行くループシュートでゴールを狙うが、ルガーニがゴールラインの前でクリア。なんとか無失点のまま前半を終えた。

苦戦が続くユーヴェ
後半序盤もホームチームの攻撃がユーヴェを苦しめ、ルイス・アルベルトがわずかにゴールを外れるシュートを放つ。そして59分、コーナーキックがエムレ・ジャンのオウンゴールを誘発し、ユヴェントスは1点ビハインドの立場に立たされることとなった。
途中出場のカンセロが同点弾
監督は失点後すぐに交代を決断、マテュイディに代わってベルナルデスキを投入する。さらにドウグラス・コスタをジョアン・カンセロと交代させると、途中出場の2人が74分の同点ゴールを演出した。ベルナルデスキが左サイドを駆け上がりディバラにクロスを入れると、シュートはストラコシャに阻まれたが、そのこぼれ球をカンセロが仕留めた。

CR7のPKで逆転
同点ゴールで勢いづいたユーヴェはアディショナルタイムの直前、ロナウドのパスを受けたベルナルデスキがクロスを入れようとする間に、カンセロがペナルティエリア内で倒されてPKを獲得する。これをロナウドがきっちりと決め、逆転に成功。この重要な勝利により、首位チームと2位ナポリの差は11ポイントに広がった。
ラツィオ 1-2 ユヴェントス (前半 0-0)
得点者: エムレ・ジャン (og) 59、カンセロ 74、ロナウド (PK) 89
ラツィオ
ストラコシャ;バストス (ネト 90)、ラドゥ、ワラシ;パローロ、ミリンコヴィッチ=サヴィッチ、レイヴァ、ルイス・アルベルト (ベリシャ 81)、ルリッチ、コレア;インモービレ (カイセド 82).
サブ: プロト、グエリエリ、ドゥルミシ、ホルヘ・シルヴァ、ムルジャ、カタルディ、バデリ
監督: S.インザーギ
ユヴェントス
シュチェスニー; デ・シリオ、ボヌッチ (キエッリーニ 41)、ルガーニ、アレックス・サンドロ; エムレ・ジャン、ベンタンクール、マテュイディ (ベルナルデスキ 61);ドウグラス・コスタ (カンセロ 70)、ディバラ、ロナウド
サブ: ペリン、ピンソーリョ、スピナッツォーラ、ファジョーリ、キーン
監督: アッレグリ
警告: エムレ・ジャン 24、レイヴァ 50、マテュイディ 50、デ・シリオ 70、ルガーニ 73、キエッリーニ 80、ミリンコヴィッチ=サヴィッチ 80